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色をモノに活かす

プロダクトカラーデザインを行う上では、色の持つ基本的な感情効果を知っておくことが必要です。
多くの人が共通して感じる各色のイメージを掴むことで、狙ったイメージをより的確に色で表現できるようになります。
色一つで商品の売上は大きく変わってくると言っても過言ではない、たいへん重要な要素です。

商品企画

商品を企画する上で大切なのは、使い勝手の良さと感性の融合です。
消費者の感性を理解することは大きなポイントになりますが、なかでも『色』は最大のセールスポイントになります。
消費者のライフスタイルを分析し、購買心理を読むことで現れる色の付加価値こそが、色をモノに活かす最大の戦略となります。

例1:キッチンウェアの商品企画

キッチンウェアインテリア志向

ライフスタイルの違いで商品イメージを考えてみると、大きく「ぬくもり、ゆとり、安らぎ」にあふれたインテリア志向のモノ、「シンプル、上品」で飽きのこないエクセレント志向のモノ、「こだわり、個性」を重視したユニーク志向のモノとに分けることができます。

色彩計画では、1つの色を選ぶということはまずありません。通常、何色かの組み合わせや配色パターンを提案することになります。少ない色相でまとまった配色としたり、多くの色相を使って変化をもたらしたり、またトーンで全体のイメージを統一したりなどの手法を用います。

キッチンウェアエクセレント志向

キッチンウェアのアイテムは、片手鍋と両手鍋、フライパンとケトルの4種類で、大衆価格でまとめた量販店向きから、高級志向の人たちを意識したものとでシリーズ分けをしています。

例2:オフィスステーショナリーの商品企画

ステーショナリーの色彩計画

オフィス空間においてのステーショナリーは機能性ばかりではなく、靴やバッグ、アクセサリーと同じように、腕に抱えて違和感のないトータルファッションの1アイテムとして、また、事務機材が並んだ無味乾燥なオフィス空間に影響力を持つツールとして、「色」を必要とするシチュエーションは整っています。

オフィスの環境調査とともに色彩の取り入れ方をテーマにアンケートを実施したところ、グレーを中心に彩度を抑えた内装で無難にまとめているところが多く、もっと疲労を和らげる色彩が欲しいという意見や、身の回りで手軽に色彩を楽しみたいという希望が寄せられました。
その結果、情報の整理や管理業務を果たすステーショナリーで必要とされるのは、カラーバリエーションが豊富で、優しく落ち着いた色調であり、特に、クールなイメージが基調色となっているオフィス空間では、暖かすぎず柔らかすぎないライトでシャープな色彩が適切であるという結論となりました。

色相のイメージ

色相のイメージ

色相環のなかで、隣どうしなどの近い色相で全体を配色するとまとまりのある配色となります。
落ち着いた雰囲気をつくりたいときや、1つのイメージを強調したい場合などに用いられます。
一方、色相環で離れた色を組み合わせると配色に変化と動きが生まれます。寒色と暖色では色のイメージも違います。
表現したい色のイメージを明確にし、統一感のある類似色相でまとめたり反対色相でコントラストをつけたりします。

色調のイメージ

色調のイメージ

色調は明度と彩度で変化する「色の調子」です。
明度が高く彩度は低い薄く優しい調子の色から、明度は中位で彩度が最も高い鮮やかな純色など、同じ赤であっても色調の変化で受ける印象が違います。
同系色を組み合わせるとまとまり感がありますが単調となりがちですから、明度、彩度で変化をつけると効果的です。
また、多色配色の場合は色調の統一でイメージが表現しやすくなります。

トータルカラリスト

色のついていないモノは存在しません。
色彩心理や配色調和を考えたプロダクトカラーデザインでターゲットとする層は、子供から高齢者まで幅広くあります。また、扱う素材も多種多様ですので、色彩表現テクニックとともに素材に関する知識も必要とされます。
トータルカラリストは、色が持つ力を状況や環境に適した形で表現することが出来る色彩のプロフェッショナルです。